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仏船社ルイ・ドレフュス・アルマチュール(LDA)は1日、創業者一族のルイ・ドレフュス家が株式の80%を仏投資会社インフラヴィア傘下の投資ファンドに売却すると発表した。ルイ・ドレフュス家は残る20%を引き続き保有する。LDAはインフラヴィアの支援を受け、今後数年間で10億ユーロの投資を行う方針。これにより、グループとして船隊を倍増させ、技術革新やエネルギー転換での成長を加速させる。今回の取引… ...
ノルウェーのケミカル船大手ストルトニールセンが3日発表した2025年3―5月期決算は、純利益が前年同期比25%減の7523万ドル(約108億円)だった。主力のケミカル船事業のスポット運賃軟化、地政学リスクに伴う海上荷動きの不安定化などが響いた。売上高は4%減の7億1291万ドルと減収減益だった。セグメント別営業利益は、ケミカル船事業会社ストルトタンカーズが34%減の7050万ドルとな… ...
VLCC(大型原油タンカー)のスポット用船市況が軟化している。先月24日のイスラエルとイランの停戦合意により、配船リスクの高まりはいったん沈静化し、船主のプレミアム(割り増し)運賃を求める機運も弱まっている。足元の基幹航路の中東―中国の用船レートはVLSFO(低硫黄油)使用では日建て2万ドルを割り込む。先月半ば以降に見られた中東での緊張激化で一時は運賃指数WS(ワールドスケール)100も視… ...
【中部】トヨフジ海運は4日、欧州域内航路の自動車運搬船でバイオディーゼル燃料を活用した運航を実施したと発表した。同社が欧州域内航路でバイオ燃料を使うのは初めて。内航、オセアニア航路などに続き、完成車輸送時のCO2(二酸化炭素)排出量削減の取り組みを進める。使用したのは欧州航路で運航する「SEA CRUISER2」(1万962総トン)。既存燃料にバイオ燃料を30%混合し、英グリムスビー港で供… ...
ノルウェー船級協会DNVによると、2025年1―6月に発注されたLNG(液化天然ガス)など環境負荷の低い新燃料に対応した代替燃料船は1980万総トンとなり、前年同期を78%上回った。環境規制の強化や代替燃料の供給インフラ整備の進展などを受けて、「船主は長期的な脱炭素目標の実現を見据えた将来性のある資産(フューチャーレディーアセット)への投資を優先している」(DNV)。「エネルギー転換はもは… ...
日本郵船は2日、グループ会社の郵船クルーズと共に新造客船「飛鳥III」で傷病者搬送訓練を実施したと発表した。海上保安庁と連携し、ヘリコプターでの搬送手順などを確認。緊急時の備えに万全を期し、20日の就航を迎える。訓練は第三管区海上保安本部(横浜市)と合同で、1日に相模湾で実施した。航行中に傷病者が発生し、海保庁のヘリで搬送する状況を想定。後部デッキから傷病者を吊り上げる手順や気象・海象を考… 続き ...
韓国の中堅フォワーダー、大宇ロジスティクスが韓国同業のPNSネットワークスに買収された。5月、買収が完了し、大宇ロジスティクスはPNSネットワークスの傘下に入った。PNSネットワークスは大宇ロジスティクスのブランドを当面維持する方針で、大宇ロジスティクスのキム・インホ前社長も一定期間、アドバイザー(相談役)としてとどまる見通しだ。大宇ロジスティクスは経営破綻した大宇財閥の物流部門が1999… ...
中東港湾物流大手DPワールド傘下のP&Oマリタイム・ロジスティクス(POML)は3日、ノヴァアルゴマ・セメント・キャリアーズ(NACC)に過半出資したと発表した。POMLは今回の買収により、インフラ関連貨物輸送に事業基盤を拡大する。NACCはスイス海運企業ノヴァマリンホールディングス、カナダの資源会社アルゴマセントラルの合弁会社として2016年に設立。セメントを中心としたドライバルクの国際… ...
アマゾンジャパンは、物流機能を強化する動きを加速している。1日、三菱地所と名古屋市に新たな物流拠点(FC、延べ床面積約12万5000平方メートル)を8月に稼働させると発表した。同社によると「西日本最大の物流拠点」という。配送拠点(DS)も6カ所増やすほか、FCとDSの機能を持つ新たな拠点を16カ所展開。当日・翌日配送を拡大する。また、今年末までに日本で6000万ドル(約86億円)以上を物流技術に… ...
郵船ロジスティクスは9―11日に東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「国際食品物流EXPO(通称・フードロジックス)」のセミナーで、「日本の農林水産物・食品の輸出拡大へ―国際規格ISO31512の発行」をテーマに講演する。展示会場に設置される「輸出入・物流相談コーナー」には、同社の食品物流のエキスパートが常駐し、顧客の物流課題解決に向けた相談サポートも行う。郵船ロジが2日発表した。… 続き ...
九州運輸局下関海事事務所と九州海事広報協会はこのほど、山口県下関市の中学生を対象に、海事産業の最前線を学ぶ見学会を開催した。参加した生徒たちは、下関港・長州出島の国際物流ターミナル、関釜フェリーの運航船「はまゆう」、三菱重工業下関造船所の3カ所を見学し、海事産業への理解を深めた。同見学会は、日本の産業と暮らしを支える海事産業をじかに体験し、国民生活との関わりや働く人々への理解を深めてもらう… 続き ...
アジア発・北米向け運賃が3週連続の下落だ。英調査会社ドゥルーリーが3日発表した世界コンテナ運賃指標WCI(ワールド・コンテナ・インデックス)によると、上海発スポット運賃はロサンゼルス、ニューヨーク向けがいずれも前週比1割強の下落。ドゥルーリーは「過剰な船腹供給と需要の弱さから来週もさらに下落する」としている。米誌ジャーナル・オブ・コマース(JOC)は、主要船社が今週予定していたGRI(運賃修復)… ...