鹿児島県十島村で5日午前6時29分に震度5強の揺れを観測する地震が発生したことを受け、気象庁は5日朝に記者会見を開いた。「依然として活発な地震活動が続いており、当分の間、最大震度6弱程度の地震が起きる可能性がある」として注意を呼びかけた。十島村によると、島の住民は全員無事だった。

鹿児島県十島村は5日、悪石島と小宝島から島外に避難する予定の第2陣に関し、午後3時時点で計44人に上っていると明らかにした。悪石島では午前6時29分ごろ、震度5強の地震を観測した。気象庁は記者会見し、トカラ列島近海の震度1以上の地震は、6月21日以降、7月5日午前7時までに1300回を超えたと明らかにした。

政府の地震調査委員会は4日、鹿児島県のトカラ列島で震度6弱の地震を観測したことを受け、臨時会合を開いた。群発地震が続いていることについて、平田直委員長は会合後の記者会見で「海底下での火山活動が今回の地震を駆動している可能性は十分考えられる」との見解を示した。トカラ列島近海では6月21日から体に揺れを感じる地震が相次いでいる。気象庁によると7月4日午後4時時点で、震度1以上の地震が1201回発生