Nuacht

自宅の本棚。選評でも指摘された通り、山下澄人さんの小説には強く影響を受けている。異彩を放つのは室伏広治さんの『ゾーンの入り方』。「息抜きや集中のために室伏さん考案のトレーニングをやっています。紙風船をつぶさないように両手ではさんだり、足で踏んだり。体 ...
禅寺で修行中の少年時代の雪舟が涙を絵の具に足で描いたネズミを、住職が本物と見間違えたという説話はご存じだろう。その雪舟に勝るとも劣らないのが本作の主人公・ムネチカだ。
古道具屋「ボロ」を営む友野ののこは、長らく見向きもしなかった野の花をつぶさに観察し、図鑑をめくってはその名を調べる。コメツブツメクサ、ノボロギクにヘビイチゴ。亡き祖父が愛した草花に彼女が向き合うたび訪れる小さな発見に、見ているこちらも頰が緩む。端正な ...
本書は自身の経験に基づき、人生いかに生きるべきかを説いた指南の書。帯には「世を去る2週間前に遺(のこ)したメッセージ」とあり、だからだろうか、文章には考えていることを余すところなく伝えようとする、迫力がみなぎっていた。
彦坂木版工房の木版画家。 木版の素晴らしさを伝えるため、展覧会や木版のワークショップを行う。2012年よりイラストレーターとして活動を始め、広告や食品のパッケージのイラストなどで幅広く活躍している。
人類はどのように進化し、「人間らしさ」をどう形作ってきたのか。女性の化石を軸に解き明かす「カラー図鑑 フェミナ・サピエンス全史 人類の進化と女性の祖先」日本語版が西村書店から出た。
今から80年前の戦争で、子どもたちが戦場へ駆り出されたという史実をこの本で知り驚いた。ここに書かれている沖縄戦では、県民が巻きぞえになっただけでなく、県立第三中学校の生徒たちは、充分な訓練を受けることもなく、アメリカ軍との戦争の前線に立たされたのであ ...
本サイトに掲載されるサービスを通じて書籍等を購入された場合、売上の一部が朝日新聞社に還元される事があります。 朝日新聞社の関連サイト ...
『ポルターガイストの囚人』(東京創元社)はデビュー作『深淵のテレパス』で一躍注目作家となった上條一輝の2作目。『深淵』に登場した怪異調査チーム「あしや超常現象調査」の芦屋晴子と越野草太が、今回は古い民家でのポルターガイスト現象に挑む。
好書好日(こうしょこうじつ)は、ライフ&カルチャーを貪欲に楽しみたい人におくる、 人生を豊かにする本の情報サイトです。映画や美術、食などをもっと楽しむための本の紹介から、朝日新聞の読書面に掲載された書評まで、あなたと本の出会いをお手伝いします。
作家・有吉佐和子(1931~84)の連作短編集「青い壺(つぼ) 新装版」(文春文庫)が、オリコン、日販、トーハンの2025年上半期ベストセラーランキングの文庫部門で1位になる「3冠」に輝いた。11年の復刊から58万1千部を発行し、うち約50万部は直近 ...
王谷晶の『ババヤガの夜』(河出書房新社)の英訳「The Night of Baba Yaga」(サム・ベット訳)が英国推理作家協会(CWA)のダガー賞翻訳部門を受賞した! 王谷晶さん、サム・ベットさん、おめでとうございます。