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ノルウェーのケミカル船大手オドフェルは、3万5000重量トン型2隻の新造整備を決めた。同2隻は新来島どっくで2027―28年に竣工する。オドフェルは2隻を船主からの長期用船契約で手当てする。新造発注残は20隻に拡大した。オドフェルは7日に25年1―3月期決算を発表した。その中で船隊整備の進捗(しんちょく)状況についても明らかにした。新造整備を決めた2隻は、いずれもステンレス貨物タンク… ...
【関西】住友倉庫は9日、2026年3月期通期の連結経常利益が前期比7%減の163億円となる見通しを発表した。物流事業で人件費などのコスト増を引き続き見込む一方、米国の高関税政策は先行きが不透明として見通しには反映していない。同日大阪市内で会見し、米国の関税の影響は正負の両面がある可能性について言及した。経常益以外の26年3月期業績予想は、売上高が2%増の1970億円、営業利益が10%減の1… ...
伊プロダクト船社ダミコ・インターナショナル・シッピング(DIS)が8日発表した1―3月決算は純利益が前年同期比67%減の1890万ドル(約28億円)となった。プロダクト船のスポット市況が2022―24年にかけての高騰局面が落ち着き、用船料収入が低下したことが主因。売上高は33%減の8857万ドル。期中の用船料換算収入(TCE)は平均日建て2万2507ドル(前年同期は3万4043ドル)に下が… ...
独船社ハパックロイドは8日、自社の「品質公約」を刷新したと発表した。長期経営戦略「ストラテジー2030」の一環。従来の取り組みを進化させ、さらなる遅延の削減や信頼性の向上を達成し、「品質で圧倒的なナンバーワン」を目指す。品質面では過去数年で大幅な改善を実施している。顧客の船腹予約の90%に1営業時間以内に回答し、問い合わせの88%は8営業時間以内に解決する体制を構築している。刷新後の品質公… ...
日本郵船は8日に2024年度決算や中期経営計画の進捗(しんちょく)を発表し、中計期間中の投資総額を1兆2000億円から1兆4000億円に2000億円引き上げた。LNG(液化天然ガス)船など中核事業への投資が進捗している。将来の安定的な株主リターンにつながる投資を積極化する。23年度から26年度に予定する投資総額1兆4000億円のうち、24年度末時点で投資が決定している案件は約9500億円。… ...
韓国のK造船は欧州船主2社から、5万重量トン型(MR型)プロダクト船2隻ずつの計4隻を受注した。同船は新造船燃費規制「EEDI(エネルギー効率設計指標)フェーズ3」に対応し、LNG(液化天然ガス)やメタノール燃料船に改造可能な2元燃料レディー仕様になるとしている。K造船は先月15日と24日に別の欧州船主とそれぞれ建造契約を締結し、25日発表した。K造船は欧州船主2社の具体名を明らかに… ...
三菱重工業が9日発表した2025年3月期連結決算(国際会計基準)は、商船の造船事業を含むプラント・インフラ(P・I)ドメインの売上高に相当する売上収益が前の期比2%増の8521億円、事業利益は33%増の596億円だった。受注高は13%増の1兆2億円。商船事業を担う三菱造船の受注実績の詳細は明らかにしていないが、3月末の受注残隻数は21隻となった。官報への告示、発表ベースで三菱造船は期間中、… ...
デンマーク海運大手のマースクは8日発表した2025年1―3月期決算で、今年の世界の海上コンテナ輸送量の見通しを前期比1%減―4%増に下方修正した。期初予想は4%増だった。米国の「相互関税」政策などによるマクロ経済と地政学的な不確実性の高まりを要因に挙げた。世界の輸送量の見通しを下方修正する一方、自社の通期業績見通しは据え置いた。1―3月期は中国を中心とする製造業の回復などで、世界のコンテナ… ...
政府は8日、2026―30年度総合物流施策大綱の検討を始めた。有識者と荷主、物流企業関係者らによる検討会(座長=根本敏則敬愛大特任教授)の初会合を東京都内でオンラインを併用して開いた。「2024年問題」により30年度に34%の輸送力が不足するとの試算などを踏まえ、提言を取りまとめる。事務局は検討に当たって考えられる視点として、 1.30年度に想定される輸送力不足への対応 2.国際競争力の強化 3… ...
「米国が中国建造船に入港料を導入する計画を公表したことを受け、国内船主が中国造船所でのバルカー新造整備を探る動きは当分の間、トーンダウンするのは確実だ」 ゴールデンウイーク(GW)を控えた先月末。電話取材に応じた複数の海運関係者がこう明言した。だが直後の今月2日、その予想に反したニュースが舞い込む。伯方島(愛媛県今治市)に本拠を置く国内船主、春日海運(赤瀬敏興社長)が中国民営の新大洋造… ...
VLCC(大型原油タンカー)のスポット用船市場で、シンガポール周辺でポジション調整するフリー船が徐々に増えているようだ。主要積み地の中東や、米国ガルフなどの大西洋に柔軟に振り分けられるよう、両にらみで浮遊している模様。その規模は15―20隻とみられる。ただ、市況は積み地を問わず、振るわない。特に中東では先月下旬から船余りが発生しており、シンガポール周辺のフリー船が中東に集まれば、基幹航路の中東―… ...
デンマーク海運大手のマースクはこのほど、次世代のIoT(モノのインターネット)接続プラットフォーム(PF)「ワン・ワイヤレス」を自社船隊に導入すると発表した。対象は同社が保有する船舶に加え、定期用船契約の100隻超を含む約450隻。このPFは、リアルタイムのデータ伝送に対する需要の高まりに対応するもので、マースクは、貨物追跡やサプライチェーン(SC)の可視化、業務効率の向上を図るとしている。… ...